デジタル方式による最新医用画像を提供いたします
放射線技術科は全診療科から依頼される放射線検査・MRI検査を担っています。放射線技術の専門家として、被曝低減と質の高い医用画像の提供を目指しています。
現在は、胸部撮影や骨撮影などの一般撮影をはじめ、CT、MRI、消化管造影、血管造影など多岐にわたる画像撮影を行っています。またすべての医用画像は、院内に設置された電子カルテや高精細モニターで参照可能で、フィルムレスによる診断が可能です。
一般撮影検査
X線を使用して胸部や腹部、骨の撮影を行います。当院では一般撮影をデジタル化するためCR(Computed Radiography)装置を導入しています。従来のX線フィルムに比べると被曝低減、画質の向上が期待されます。
X線CT検査
CTといえば、人体の輪切り画像(横断像といいます。)が思い浮かぶと思います。現在のCT検査は従来の横断像だけでなく3次元CT(3D-CT)と呼ばれる立体像まで取得可能となりました。当院ではマルチスライスCTと呼ばれ、1回の息止めで広範囲を詳細に検査できるようになる装置を導入しています。造影剤を使用することで鑑別診断も可能です。現在の放射線診断のなかで欠くことのできない検査のひとつです。
320列CT装置を導入しました。
患者様に優しく質の高い検査が施工可能。
今回当院で導入したCT装置は、患者様の被ばくが大幅に低減されるだけでなく、以前の装置と比べて、より短時間で高画質の画像が撮影できるようになりました。
MRI検査
磁場の強さが1.5テスラという強い磁場と電磁波を使って身体の内部を画像にします。X線を使用しないので被曝の心配がなく、撮影の断面も自由に設定することができ、脳、脊髄をはじめ、胸部、腹部臓器、筋肉、関節、などを画像にすることができます。また造影剤を使用しないで血管を撮像することも可能です。造影剤を使用した検査では、より精度の高い診断が期待できます。検査の所要時間は約30~60分です。
血管造影検査
動脈と呼ばれる太い血管にカテーテルと呼ばれる細いチューブを挿入し、目的とする血管を撮影します。カテーテルから造影剤を注入して血管が写るようにします。現在は撮影診断するだけではなく、多くの治療も行われIVR( interventional radiology)と呼ばれています。当院でもこの血管造影装置を導入しています。当院の血管造影装置を使用し頭部・心臓・腹部・四肢の検査や治療を行っています。
透視検査
X線と造影剤を使用し、食道・胃・小腸(十二指腸を含む)・大腸や尿路などを画像として写し出して診断します。電子ファイバースコープを使用し、画像をモニターに映しだす胃内視鏡検査や大腸内視鏡検査もあります。この画像もすべてデジタル化されフィルムレスでの診断が可能です。
骨密度検査
骨密度とは、骨の硬さ(強さ)を表す尺度の一つで、骨の中にカルシウムやマグネシウムなどのミネラルがどのくらい詰まっているかということを数値化したものです。DXA法は、エネルギーの異なる2種類のエックス線を利用した測定方法です。検査の再現性が高く、加齢による変化の把握に適しています。腰の骨(腰椎)や太もものつけ根(大腿骨近位部)の骨密度を正確に計測できます。
乳腺撮影検査
乳房はやわらかい組織でできているため、専用のⅩ線撮影装置を使用します。乳房のなるべく多くの部分を撮影するため、板状のプレートで乳房を挟んで圧迫して撮影します。触診ではしこりとしてわからない早期の乳がんの発見に有効です。